減塩のポイントは「味付け」と「塩分を多く含む食品を控えめにする」です。
「味付け」の面で、”各調味料の塩分含有量”と”減塩でもおいしい調理の工夫”をこちらの記事でお伝えしました。
各調味量の塩分含有量がわかったところで、ではどのくらいの味付けにしたら人は美味しく感じると思いますか?そしてそれは計算でわかることはご存知ですか?
今回はそんな「秘密の計算式」をお伝えしたいと思います。これを知れば、料理するときに味が濃すぎた・薄すぎたという失敗知らずに、さらに調味料の使いすぎ防止になって減塩につながるでしょう♪
調味パーセントについて
料理するとき、濃すぎた薄すぎたなど味付けに失敗することもありますよね。調味料を加える量は重要です。
ちょうど良い・おいしく感じる味付けにするために
どのくらいの調味料を使えば良いのか?を知れたら味付けも失敗知らずになると思いませんか♪
ちょうど良い味付けを知ることで、普段の自分の味付けが濃すぎるのかどうかもわかり、減塩につながると思います。
料理するとき、味付けはどのくらいが良いか
「調味パーセント」を知れば簡単です。
「調味パーセント」とは
材料の重量に対しての調味料の割合です。
道具としては、「量り」と「計量スプーン」が必要になります。調味料を量ることは減塩対策に大切なのでぜひそろえてみてください。
人は1%の濃度を食べたとき美味しく感じられるそうです。
つまり、食材100gに対して塩分1g
を加えるとおいしいと感じます。
私も計算苦手なのですが、整理すると
おいしいと感じる塩分1%は
食材100gに対して塩分1gです。
(食材は皮をむいた状態など廃棄分を除いた重量です)
塩以外にも味付けする調味料はありますよね。
それぞれの調味料は塩分を含んでいます。各調味料が塩分1gになる分量は何gでしょうか?
塩分1g=
食塩1g=しょうゆ6g=みそ8g
に値します。どれもみんな塩分1gです。
それぞれの調味料が塩分1gになる量を下の表にまとめました。
塩分1gになるときの各調味料の分量 | |
濃口醤油 | 7g |
薄口醤油 | 6g |
味噌 | 8g |
中濃ソース | 18g(大さじ1) |
オイスターソース | 8.6g |
麺つゆ(3倍濃縮) | 10g |
ポン酢 | 11.3g |
トマトケチャップ | 30g(大さじ2) |
マヨネーズ | 40g(大さじ3) |
フレンチドレッシング | 30g(大さじ2) |
普段の料理する際の活用方法
調味パーセントを活用して料理する際の手順です
①食材の重量を量る
②塩分1%になるように計算する
計算式
材料の重量(g)(廃棄分除く)✖️0.01=塩分の重量
③塩以外の調味料は換算して(各調味料が塩分1gになる量をまとめた表を参考に)、計算した塩分の重量を超えないように味付けする
このように料理する際に、”量る”という一手間が増えてしまいますが、調味料を計量する習慣をつけると塩分のとりすぎを防ぐことができますし、おいしくできます♪
・食材自体に塩分が入っているもの(梅干しやちりめんじゃこ・ベーコン・ウインナーなど)は、調味パーセントで計算すると塩分過多になりやすいので注意です。味のついていない野菜や肉・魚などを炒める・和えるなどのときに活用してください。
・調味パーセントでちょうどよい味付けにしたとしても、たくさん食べ過ぎたら塩分過多になりますよね。高血圧のかたの塩分摂取目標量は1日6g未満です(こちらも参考に)。1日塩分6gを超えないように注意しましょう。
まとめ
おいしくて・ちょうど良い味付けになるための調味料の分量がわかる“秘密の計算式”として、「調味パーセント」の計算を紹介しました。計算もそこまでややこしくなくできそうですかね?ただ、食材を量る・調味料を量るという手間が増えることが大変かなと思います。でも、量ることを習慣にすれば、苦にならなくなるし、最初だけでもがんばって塩分の感覚をつかめばこっちのものです。減塩のポイントである「味付け」をする際に参考にしてくれたら幸いです。
