高血糖

糖尿病とはどんな病気?〜糖尿病自体は怖くない!?怖いのは高血糖状態を〇〇することだった〜

 

健康診断で高血糖といわれたら・・・、高血糖状態が続いたその先にはなにがまっているのでしょうか?高血糖状態はどんなリスクがあるのかご存知ですか。

高血糖状態が続くと糖尿病という病気を発症します。糖尿病が疑われる人・糖尿病の可能性を否定できない人は24.2%と多くの人が糖尿病になる可能性があり、人ごとではありません(参考:2016年国民健康栄養調査)。糖尿病患者の9割以上を占める「2型糖尿病」は、食事をはじめ生活習慣の乱れが蓄積して発症します。

では、糖尿病とはどんな病気なのでしょう。糖尿病のなにがいけないの?命にかかわる病気なの?どうやって治療するの?完治できるの?なにが怖いの?などを紹介します。血糖値の上がりやすい食生活をしているなと思うかた・高血糖状態のかた、今のうちから生活習慣を見直すきっかけに読んでみてください。

 

血糖値とは

 

血糖値とは血液のブドウ糖の濃度のことです。

 

血糖値は、

食事をすると上昇し、

からだからインスリンが出されて下がります。

絶えず変動しているものです。

血糖値が常に基準値の範囲内なら良いのですが、

基準値を超える状態(高血糖状態)が続くと糖尿病と診断されます。

 

ベジファス

 

糖尿病とは

 

糖尿病とは、

インスリンの作用が不足するために、

糖の代謝が悪くなり、

高血糖の状態が続く病気です。

 

つまり、

食後に上昇した血糖値を下げるホルモンである

「インスリン」

なんらかの理由で(こちらの記事も参考に)

・出ない

・出る量が少なくなった

・出るタイミングが遅くなった

ことで、

食べた物(糖質)が

からだの中で「ブドウ糖」に変わり、

エネルギーとして活用される過程である(こちらの記事も参考に)

「糖の代謝」

がうまくできないという状態です。

 

糖尿病の症状

(この記事では生活習慣が原因の”2型糖尿病”について書きます)

 

では、「糖の代謝」ができないと、どのような状態になるのでしょう?

 

きこインコ
きこインコ
主にエネルギー源になる栄養素は?
ねこリーマン
ねこリーマン
家庭科で習ったよ「炭水化物」だね
きこインコ
きこインコ
正解!炭水化物は糖質と食物繊維に分類されて、糖質がエネルギー源になるよ。エネルギーはからだを動かすだけでなく何もしていないときにも必要なんだよ

 

からだを動かす・体温を保つ・心臓を動かすなどの生命活動をするために「エネルギー」が必要です。

では私たちが何から「エネルギー」を得るのかというと、

“食べ物(糖質)”です。

 

食べた「糖質(ごはん・パン・麺類に多い)」はからだのなかで「エネルギー」として活用されます。

 

 

上記を考慮すると、

 

「糖の代謝」がうまくできないという「糖尿病」は、

からだに必要なエネルギーを

効率よく

利用できなくなる状態です。

 

エネルギーを利用できないと、

からだは衰弱していきます。

(からだが飢餓状態になったというイメージです)

 

具体的な自覚症状としては、

エネルギーをうまく利用できないので、

「常に全身がだるい・疲れやすい・休んでも疲れがとれない」

という症状や

 

食べた糖質をエネルギーにできないので、

足りないエネルギーを補うように脂肪や筋肉を分解するため

「たくさん食べても痩せる・食べてもお腹がすく」という症状

がでてきます。

 

「糖尿病の症状はこれだけか・怖くない」と思いますか?

糖尿病は初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。

なので、実はこうした症状がでるころには高血糖状態が長い期間続いている可能性があります。

 

糖尿病の治療

 

糖尿病になったら、どのように治療するのでしょうか?

2型糖尿病は、長い間からだに負担をかけづづけて発症する病気です。

 

だからこそ、

残念ながら糖尿病は、

薬を飲んで完治した・手術をして完治したというように

短期間で改善できるものではありません

 

糖尿病は

食事と運動を中心とした生活習慣の改善

長く続けていくことが治療の基本になります(症状によって服薬もあります)

 

症状によっては、すい臓の働きの低下で不足したインスリンを注射で補う治療をします(注射以外にインスリンを補充する方法はありません)。1日1回の注射から1日3回食事ごとに注射をするなど症状によってさまざまです。

 

糖尿病になったら、

健康なときとまったく同じような体質に戻す(治る)ことは難しいです。

糖尿病になってから対処するのではなく、

日頃から自分のからだを大切に、食生活を見直してみませんか?

 

また、糖尿病になったとしても、

完治はしにくいけれど、

医師の指示のもと

食事や運動を中心に正しい血糖コントロールを続ければ

支障なく日常生活を過ごせます。

 

糖尿病も早期発見・早期治療が大切です。

高血糖といわれた・糖尿病の自覚症状があるというかたはすぐに受診して、医師の指示のもと血糖コントロールをしてください。

 

もし、

高血糖といわれた・糖尿病の症状がでているけど放置したらどうなるのでしょうか?

あるいは、治療を中断して、高血糖の状態を放置するどうなるのでしょう?

 

実は、

糖尿病の怖いところは高血糖状態を放置し続けることです。

 

高血糖状態を放置すると、

合併症を発症し、深刻化します。

 

「好きなものを好きなだけ食べれたらそれでいい。いつ死んでもいいんだ。」というかた、たまにいらっしゃいます。

高血糖状態を放置して糖尿病が重症化したら、健康寿命が短くなります

いつ死んでも良いんだと言うかたがイメージするような”ぴんぴんコロリ”とはそう簡単にいきません。

健康寿命…健康上の問題で日常生活が制限させることなく生活できる期間

 

糖尿病の合併症

 

糖尿病は、合併症の発症が恐ろしい病気です。高血糖状態を放置すると恐ろしいです。

 

糖尿病の3大合併症

「神経障害」・「網膜症」・「腎症」です。

 

(私は”しめじ”と覚えています。し→神経、め→目(網膜)、じ→腎臓)

 

「糖尿病神経障害」

 

3大合併症のうちもっとも早く症状が現れます。

主な症状は、手足のしびれや痛み・熱さ冷たさなど感覚が鈍くなるなどです。

 

怖くて気が進まないのですが、書きます。

感覚がマヒすると、痛い・熱いなどを感じにくくなり、やけどやケガに気がつきにくくなります。特に神経の末端である足の先は、こうした症状が表れやすく、化膿や壊疽(体の組織が腐ること)へとつながり、場合によっては下肢を切断せざるを得ない状態になります。

 

 

「糖尿病網膜症」

成人における視力障害原因の第2位の疾患です。

高血糖状態が続くと、眼球の底にある網膜の毛細血管がつまったり、出血したりし、視力が弱くなっていきます。最終的には失明することもあります。

糖尿病網膜症は、かなり進行しないと自覚症状がでないので、日頃からの血糖コントロールと定期的な眼底検査をすることが大切です。

 

「糖尿病腎症」

腎臓は血液中の老廃物をろ過する働きをします。高血糖の状態が続くと、ろ過機能の働きが低下し、老廃物を排泄できずに体内に溜まってしまいます。

徐々に症状は進行し、腎臓がまったく働かなくなった状態「腎不全」になると、人工透析治療が必要となります。透析を受けている人の約4割が糖尿病が原因です。

人工透析が必要になると、週2〜3回通院し、1日4〜5時間かけて透析を行う必要があり、(腎移植しない限り)生涯続きます。仕事や旅行があっても休めません。治療費も高額です。

 

糖尿病の合併症は、健康寿命を短くしてしまいます。

合併症が発症する前に、医師の指示のもと食事と運動(症状によって服薬)で血糖コントロールを行うことが必要です。

きこインコ
きこインコ
健康なうちから規則正しい食生活を心がけることが大事だね

 

糖尿病が引き起こす病気

 

きこインコ
きこインコ
糖尿病が引き起こす病気は3大合併症の他にもあるよ
ねこリーマン
ねこリーマン
え〜、勘弁して

 

高血糖の状態がつづくと、「動脈硬化」の発症率が高まります

 

「動脈硬化」とは、

動脈血管の内側の壁に、コブ(プラークと呼ばれる”コレステロールや脂肪のかたまり”)ができて

血液の通り道が細くなる状態です。

血管が詰まると、心筋梗塞や脳卒中という病気を引き起こします。

 

血液中にブドウ糖が増える(高血糖状態)ことで、血管の壁が傷つき、その傷にLDL(悪玉)コレステロールがたまり、コブになり、動脈硬化を引き起こします。

「動脈硬化」を起こす原因は糖尿病以外にも高血圧・脂質異常症・喫煙などもあります。

 

脳卒中は命をとりとめたとしても、脳性麻痺や言語障害・認知障害という後遺症が残ることが少なくありません。

介護が必要になった主な要因の第1位は「脳血管疾患」です(参考:平成25年国民生活基礎調査)。

 

失った機能は取り戻すことが難しいです。

 

ほんとうに ”このままで大丈夫!” なのでしょうか?

失ってから食生活を見直すのではなく、今のうちから食生活を見直してみませんか?

できることひとつからでもはじめてみてください。

 

だだし、巷で流れる健康情報を鵜呑みにせず、医師や管理栄養士など専門家に相談して、正しい知識をもって生活習慣を見直すことをおすすめします。

このサプリメントを飲んだら健康になる!というような近道はありません。

日頃の習慣の積み重ねが大切です。

一気に全ての生活スタイルを変えるというよりは(重症化の場合は除く)、長く続けられる良い習慣をみつけて継続しませんか。

偏食・食べ過ぎ・間食・飲酒・喫煙などからだに負担をかけている習慣を見直してみませんか。

2型糖尿病を含め、生活習慣病は長年のからだへの負担が蓄積して発症します。生活習慣病は、食中毒のように”あるもの”を食べたら数時間以内に発症するという病気ではなく、食生活をはじめ生活習慣の乱れが長年続いて発症する病気です(遺伝や加齢も含めますが)。

なので、これを食べたらダメ・これさえ食べたら良いという考えよりも、継続的にバランスのとれた食事を続ける(極端な制限をするこではなく、まんべんなく上手に食べる)考えかたが大切です。

 

まとめ

今回は、糖尿病はどんな病気なのかを説明しました。糖尿病になること自体がすぐに命に関わり怖いのではなく、高血糖状態を放置して重症化することが怖いのです。糖尿病の合併症が発症すると、健康寿命を縮めて、命に関わります。自覚症状があまりないため高血糖状態を放置して、正しい血糖コントロールを行わずにいると糖尿病が重症化し、合併症を引き起こしかねません。健康診断で血糖値が高めといわれた・自覚症状がでたときには、すでに長期間血糖値が高い状態がつづいていた可能性があります。もしそのようなかたは医師の指示のもと正しい血糖コントロールをはじめてください。

高血糖・糖尿病になってから食事・運動を中心に血糖コントロールすることはいうまでもなく大切ですが、健康のうちから血糖値を急上昇させるような生活に気をつけませんか。

 

ベジファス

 

ABOUT ME
きこ
きこ
管理栄養士。 大学卒業後、大手企業にてサプリメントや健康食品の販売・アドバイス・ダイエット相談を経験。その後「未病を改善する栄養サポートステーション」専属管理栄養士として延べ3500人に食生活アドバイスを実施。 学生のころに母を亡くした経験から健康の大切さを実感し、世の中には日々の食事で予防できる病気もあることを知り、管理栄養士になることを決意。健康維持・増進を手助けできる管理栄養士を目指して活動予定!